ご挨拶

 日頃より、日野自動車グリーンファンドの活動にご理解とご協力をいただいている皆さまに、厚くお礼申し上げます。

今夏、度重なる風水害により被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

 これら風水害も地球温暖化による異常気象の一環とも考えられますが、近年は異常気象がもはや日常となってしまった感があります。

 このような気象の背景にある、地球規模での環境問題に、我々はもっと目を向け、市民レベルでの環境活動や個々人の環境意識の向上等に努める必要があります。

 そのような中、日本各地の環境保護団体は、日常生活をとりまく地域ベースでの環境問題の解決に向けて、地道な活動を行って頂いていますが、多くの団体では「資金不足、高齢化、人手不足」が依然共通の課題となっています。

 本財団は、日野自動車株式会社の創立50周年記念事業の一環として、矢島稔先生をはじめ関係者のご尽力により1991年7月に発足し、今年で29年目を迎えました。助成事業として、各地で地道な活動を行っている団体に対して資金面での支援を行い、その助成先は延べ464団体、助成総額は2億6千万円を超えました。本財団が微力ながらお手伝いさせていただいた活動が、いつか大きく実を結ぶことを願っております。

 これら活動に、29年もの長きにわたり理事として財団の運営に貢献いただきました、矢島稔理事が本年7月をもちましてご退任となりました。このたび理事を退任されるにあたりそのご功労に心より感謝の意を表します。

 最後に、今後も本財団は「地球規模で考え、足元から行動する」のモットーを忘れることなく、身近な自然環境保全に向け邁進し、より一層社会に貢献して参ります。

2019年10月1日

公益財団法人 日野自動車グリーンファンド

理事長  市橋 保彦